「越前打刃物」は、1337年(南北朝時代)京都の刀匠・千代鶴国安が府中(現・福井県武生市)に刀剣制作の水を求め、かたわら近郷の農民のために鎌を作ったことからはじまったといわれています。

 その後、江戸時代には福井藩の保護政策により、株仲間が組織されるなど、販路も全国に及びました。現在は、日本古来の火づくり鍛造技術、手仕上げを守りながら、鎌・刈り込み鋏・手打包丁などを主製品としています。

 昭和54年には、刃物産地としては最初の伝統的工芸品の指定を受けています。